そろそろ予定日が近づいて、周囲からもまだなの?などと声をかけられることも増えてきたことでしょう。いつ会えるかな、本当に生まれてくるのかな、という楽しみなドキドキと、不安なドキドキが出てくる頃ですね。
このページでは、予定日が過ぎた妊婦さんの体の変化や、予定日が過ぎた際に行う対応についてご紹介します。
予定日を過ぎた妊婦さんの体の変化

政府の統計によると、おおよそ3人に1人が予定日を含めた40週以降の出産となっています。ですから、予定日を過ぎたからといって、慌てることも過度に心配する必要もありません。
ただ、一般的には予定日頃から、少しずつ胎盤の機能が下がり始め、羊水量も減り始めます。羊水量が極端に少なくなると、子宮が収縮した時にへその緒が圧迫されやすくなり、赤ちゃんが苦しくなることもあります。
また、妊娠はお母さんの身体にかなりの負担がかかるので、妊娠後期になると、むくみが出やすくなったり、体質によっては血圧が上がってくる方もいます。
予定日を過ぎた妊婦さんへの対応

当院では、予定日を過ぎたお母さんには、2-3日毎に通院していただき、以下の検査を行っています。
- ①お母さんの血圧・体重・尿検査
- ②赤ちゃんの心拍数と子宮収縮を見るモニター
- ③超音波による羊水量と赤ちゃんの向きのチェック
- ④内診による産道のチェック
検査により赤ちゃんもお母さんも問題がなければ、41週頃までは自然に経過をみていきます。そして41週頃より入院していただき、出産へ向かうよう準備していきます。
お薬を使って陣痛を人工的に誘発する場合でも、産道(子宮の出口や膣)が柔らかくなり、赤ちゃんの頭が下がってきていないと、なかなか出産には至りません。また、同じお薬を使っても、反応の仕方(子宮の収縮力)には個人差があります。
初産婦さんの場合は、産道が硬かったり、赤ちゃんの降り方が良くない場合には、帝王切開を選択する場合もあります。
なるべくスムーズな出産を目指すためには、とにかく身体を動かすことが大切ですので、方法がわからない場合などは、積極的にスタッフに聞いてください。