妊娠中の食事は、胎児への影響が大きいとされています。
食事は元気な子を産むための予防であり、今お腹の中の赤ちゃんに対して出来る唯一のことでもあります。赤ちゃんがお腹の中にいる40週間は、赤ちゃんの為にもしっかり食べましょう。
妊娠中、なぜ栄養が大切なのか
- 胎児の発育
- 母体の子宮や乳腺の発達
- 血液量の増加
- 代謝の亢進
- 合併症の予防(妊娠糖尿病・妊娠高血圧症)
妊娠中、なぜ栄養が大切なのか
BMI | 体格 | 体重増加量指導の目安 |
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18.5未満 |
低体重(やせ)
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12~15kg
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18.5以上25.0未満 |
普通体重
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10~13kg
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25.0以上30.0未満 |
肥満(1度)
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7~10kg
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30.0以上 |
肥満(2度)
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個別対応(上限5kgまでが目安)
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※産婦人科診療ガイドライン - 産科編2023 CQ010より
妊娠15週までに1.0kg
16~35週…300~500g / 1週間
36週以降…300g / 1週間
※但し、25週前後が胎児の成長期ですので、この時期に抑え過ぎるのは良くありません。
一食のバランスが大切です
一食のバランスが大切で、どれか一つに偏ったりするのは良くありません。外食をする際は野菜の入った品数の多い定食を選んだり、コンビニランチでは野菜サラダをプラスする等、バランスを意識した食生活を心掛けましょう。
規則正しい食生活が大切
一度に沢山食べるのは厳禁
食事は1日3回(+間食)摂り、一度に食べ過ぎないことを心掛けましょう。一度に沢山食べると使い切れずに余った分は皮下脂肪に蓄えられてしまいます。
朝食・昼食をしっかり食べることで間食のお菓子や夕食の食べ過ぎも防ぐことができます。
油料理は程々にしましょう。
間食には注意
アイスやジュースの代わりに乳製品、お菓子(チョコレート・クッキーなど)の代わりに果物やナッツにするなど、エネルギーを摂り過ぎないよう意識しましょう。
食後のデザートの追加食べは、妊娠糖尿病になりやすくなってしまうので気を付けましょう。
甘いものが食べたい時はおかずに甘みを足したり、刺激物が欲しい時はたんぱく質不足かもしれませんので、食事に肉や魚、大豆製品などを使った一品を足したりすることで、間食の食べ過ぎを防ぎましょう。
食事を摂る時間も大事
食事の時間にも注意が必要です。
PM9時以降は体重が増えやすくなるため、夕食が遅くなった時は夕食のメインディッシュをママだけ翌日の朝食として食べたり、PM6時頃に軽食を食べ、帰宅後は野菜中心の食事にするなど、時間を意識した食生活を心掛けましょう。
脂質の多い食材・料理は控えめに
脂質の多いものを摂ってしまうと本来摂りたい栄養豊富な食品に代わり必要なカロリーを満たしてしまうので、カロリーオーバーになってしまいがちです。肉の脂身はそぎ落としたり、食材は油で揚げず、焼いたり、茹でたりして、脂質の摂取量を抑えるようにしましょう。